川合神社
カワイジンジャ
由緒
当社の草創は、古代に遡ると思われる。上房郡誌によると「往古は川合山のみねに石の宝殿を造り鎮座したり、古代の岩あり、正徳5年12月、今の地に奉遷したり」と記されている。
川合山の頂上に「石の宝殿」がありそこに祀られていたという。古代、神の「依りしろ」は山や森や池等であったり、大木であったり、巨岩、巨石であった。故に石の宝殿に祀られていたと伝えられるのは常識であろう。
川合山は、吉川川や宇甘川の両川の合流点に屹立し、神の「依りしろ」として、ふさわしく神々しい山容をなしている。古代の人は、ここにこの地の地主神を祀ったのである。
先年宝殿の遺跡を発掘したところ、弥生時代の土器、石器が出土し、人々を驚かせたのであるが、これらから考えられることは、川合神社の草創は古代であったと思われる。川合山を中心に、前の原を神原といい付近に御神山、巫子山、巫子岩があり、向かいの高祖の山の段からは、寛保元年に土中から、古刀2口古鏡1面、古銅器1個、瓦器数個、銅、焼物の鈴などが出土した。
これは、古墳時代のものと考えられ、古代より長期間、川合山がこの地方の信仰の中心であった。川合神社に、八幡神を勧請されたのはいつ頃か。これも確たる証拠になるものはない。ただ川合神社と清水寺とは非常に関係が深かったらしく、備中誌よると、社僧は清水寺から任じられたという。

夏祭だし
川合神社・吉備中央町
タグ:行事
基本情報
神社コード | 11028 |
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神社名 | 川合神社(カワイジンジャ) |
通称名 | 川合八幡宮 |
旧社格 | 村社 |
鎮座地 | 〒716-1111 加賀郡吉備中央町田土3113・湯山2 |
電話番号 | |
FAX番号 | |
駐車場 |
御祭神 | 足仲彦尊,氣長足姫尊,譽田別尊 |
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御神徳 | |
主な祭典 | 4月17日:祈年祭 8月23日:献燈祭 10月18日:例祭 |
宮司宅電話 | |
URL | |
特記事項 | 献燈祭は岡山県の民俗資料無形文化財に指定されている |
- 交通アクセス
- 岡山自動車道賀陽ICから県道57号総社・賀陽線を北東へ15km、同県道と、県道63号高梁・建部線の交わるところ
- 氏子地域
- 加賀郡吉備中央町(田土、湯山)
毎年8月23日の夏祭に催される。 境内に7ヶ所の小屋が設けられ、それに2体又は3体の人形が置かれる。その特色は胴体、腕、手、足はをワラで作り、衣装、着物は色紙をハサミや小刀で裁って糊で張り合わせて着せられる。
古くは疫病の退散と五穀豊穣を祈願するためであったが、長い間には芸術性を加え、 歌舞伎のだし物をつくるようになった。今では氏子、各区青年の手により、一ヶ月近くもかかって作られ、その日は花火も盛大に上げられる。(岡山県重要民俗資料)