太老神社
タロウジンジャ
由緒
当社の創建は慶長6年(1601)9月15日である。
祭神の天鈿女命(あめのうずめのみこと)は、天の岩戸開きの時、神楽を舞われた神で、相殿にまつられている岐神(くなどのかみ)は、天孫降臨の時にその途に待ち迎えて道案内をした神である。
本社は、もと上竹の阿坂の奥にあった中之坊吉祥院の鎮護神であったが、神託があって、慶長11年(1606)9月15日に現在地に遷宮したものと伝えられている。文久年間(1861~1864)に社家火災のため、文書記録が消失して由緒は不明の点が多い。
阿坂の県道から当社までおよそ300メートル程の急峻な参道には石段が整備されている。現存する石鳥居、狛犬、灯籠、手水鉢の刻銘から江戸時代には広く近隣諸村の人々の信仰を集めていたことがうかがえる。
拝殿は、5間×3間の入母屋造、本瓦葺で唐破風造の向拝をもつ。本殿は、総欅の一間社日吉造、銅板葺である。拝殿、本殿の向拝には龍や鷲の彫刻があり、当社の最も隆盛であった時代に再建されたものであろう。例祭には、子供による相撲が奉納される。

手水鉢
太老神社・浅口市

玉を咥えたキツネ
太老神社・倉敷市
玉を咥えたユーモラスなキツネ。

狛犬
太老神社・倉敷市
太老神社の狛犬。

太老神社社殿
太老神社・倉敷市
太老神社の表参道は備南広域農道に面しているが、境内まで約300mは急峻な石段(320数段)となっている。江戸時代には近隣市町村の人々の信仰を集めていたようで、石段脇にある石鳥居・狛犬・手水鉢が現存し、江戸時代の刻銘が見られる。拝殿・本殿の向拝には龍や鷲の彫刻があり、最も隆盛であった時代に再建されたと推測されます。現在は裏参道脇に車道をつけて車で神社境内まで乗り入れができます。太老神社は上竹以外の近郊地区の崇敬者もおり広く慕われている。
最近ではアニメ「天地無用」の主人公の祖父が神主を務める神社のモデルとなり一躍有名になった。アニメの原作者は当地(上竹)出身で太老神社をモデルの他に近辺の地名なども使っており、一時はファンクラブができ大勢の参拝客で賑わいました。
基本情報
神社コード | 05050 |
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神社名 | 太老神社(タロウジンジャ) |
通称名 | |
旧社格 | 無格社 |
鎮座地 | 〒719-0101 浅口市金光町上竹2390 |
電話番号 | 0865-42-3068 |
FAX番号 | |
駐車場 | 有 5台 |
御祭神 | 天鈿女命,岐神 |
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御神徳 | 厄除け, 商売繁盛, 安産, 延命長寿, 技芸成就 |
主な祭典 | 旧暦1月14、15日:春祭 旧暦7月14、15日:夏祭 10月最終日曜日と前日:秋祭 |
宮司宅電話 | 0865-42-5937 |
URL | |
giena@cnknet.jp | |
特記事項 | 氏子以外の近郊市町村の崇敬者も多い。 アニメ「天地無用」の里。 |
- 交通アクセス
- JR山陽本線金光駅から北へ2Km
- 氏子地域
太老神社の手水鉢。
長い自然石で形が面白い。正面に「口嗽」刻まれている。
「嗽」は「うがい」と読む。意味は、水や薬などを口に含み、喉や口の中をすすいで吐き出すこと。
「うがい」の語源・由来
「うがい」は岐阜県長良川の鮎漁で有名な「鵜飼」が語源である。 鵜飼は、かがり火を 焚いて鮎などを近寄らせ、鵜に魚を水中で飲み込ませた後、引き上げて吐かせること から、「うがい」と呼ばれるようになった。 嘉吉4年の国語辞書『下学集』には、「鵜飼(うがひ)嗽(くちすすく)也」とある。
また「鵜飼」の読みは「うかい」だが、「うがい」とも読まれる。