鴻八幡宮
コウハチマングウ
由緒
当社の創立年月は不詳であるが、大宝元年宇佐より勧請すと社伝にある。古来より今の倉敷市児島上の町、下の町、田の口、唐琴(旧4ケ村即ち鴻の郷)の総氏神として当地方に於ける信仰の中心であり、住民の心のよりどころとして崇められ、厄除けの神、交通安全の神、更に近来は子授け・安産の守神として広く崇敬されている。
当社の神宝「建武3年丙子正月29日慶尊」の銘ある狛犬1対は妙法院宮尊澄法親王讃岐国詫間に流される時、陸路児島を御通過の砌当社に御祈願した。後四国の兵を召具して御還啓の際、彫工慶尊に命じて之を彫らせて工成ってこれを寄進したものと伝承されている。
吉備温故秘録に「この宮を鴻の宮と云ふ。昔当社に大蛇あり。又此宮山に鴻の鳥多く巣をかけ、宝殿も鳥の糞に穢し、その上参詣の人も鴻の雛のある時は恐れて怠たり又大蛇をも恐れて居たりしに、氏子共慨き神に祈りけるに如何にしてか氏神の鳥虫の為にさまたげられき跡は皷の音絶えて神さび渡るばかりなり。誠に神力あらたにましまさば此の難をのけたまえと祈りければ、その夜の夢に氏神現はれ出て汝等が祈る所至極なり。明日辰の一天に難を除くべし。汝等出で見るべし、と告げ給ふ。氏子共奇異の思ひをなり残らず神前に蹲居して心をすます処に神殿震動して大蛇一つ現れ出て鴻の巣かけたる大木に登りける間、互に暫し戦ふ所に鴻は次第に多く群り来り遂に大蛇をも突殺しけり。それよりしてこの宮を鴻の宮と云ふなり」とあり。
この伝説よりして当鴻八幡宮の氏子区域即ち上村、下村、田の口村、引網村(現在の上の町、下の町、田の口、唐琴)を嘗て鴻の郷と云うに至る。

神社と旧港町
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参道と夕焼け
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鴻八幡宮秋祭5
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鴻八幡宮秋祭4
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鴻八幡宮秋祭3
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鴻八幡宮秋祭2
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鴻八幡宮秋祭1
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だんじり
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基本情報
神社コード | 04068 |
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神社名 | 鴻八幡宮(コウハチマングウ) |
通称名 | 鴻の宮 |
旧社格 | 県社 |
鎮座地 | 〒711-0906 倉敷市児島下の町7-14-1 |
電話番号 | 086-472-3125 |
FAX番号 | |
駐車場 | 有 30台 |
御祭神 | 譽田別尊,足仲彦尊,息長帶姫命,仲姫命,玉依姫命 |
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御神徳 | 子授け, 交通安全, 厄除け, 安産 |
主な祭典 | 5月第2土・日曜日:春祭り 7月15日:夏越大祓祭 10月第2土・日曜日:例祭 |
宮司宅電話 | 086-472-3125 |
URL | http://kouhachimangu.net/ |
特記事項 | 例祭の神賑、だんじり19台、千歳楽1台、おはやし7曲(岡山県指定重要無形民俗文化財)狛犬1対(建武3年(1336)正月29日の銘がある) |
- 交通アクセス
- JR瀬戸大橋線児島駅から北東へ3km
- 氏子地域
- 倉敷市(児島下の町、児島上の町、児島田の口、児島唐琴、児島唐琴町)
10月第2日曜日に執り行われる鴻八幡宮の秋季大祭には各町内から19台の「だんじり」が出され、鴻八幡宮を目指して集まって来ます。
大鳥居を抜けた急斜面を登る時が見せ場となり、迫力があります。