当神社の夏祭（夏季例祭）は、二系統の神事を合のせて行うものである。その（一）は、夏越の祓い。旧暦での６月晦日はこの時期相当する。拝殿入口の内柱に茅の輪をとりつける。茅の輪は前日に当番組がつくったもの。祓いをしたあと、宮司を先頭に氏子総代、婦人総代、参列者が三度茅の輪くぐりを行う。その時の呪文は「ソミンショーライ、ソミンショーライ（蘇民将来）」。その（二）は八朔行事。民間での虫送りに相当する。通常どうりの祭典であるが、祝詞で「悪虫払い、悪風除け、農作安全」を讀む。そして、当番組（集落）ごとに立てる関札を総代に託す。直会は社務所で行う。